端材のバゲットが盛岡でビールになって、Trainchiに帰ってきた
ホテル向けバゲットのカット端材が、盛岡のタンクに旅立ち、白ビールになって Trainchi D棟のカウンターに戻ってきた。7月10日から期間限定のヴァイツェン、飲めるのは自由が丘店を含む4店だけ。
5kg のパン粉、盛岡への旅路
バゲット端材、と言えば、両端のあの部分です。ホテル向けにバゲットを焼くと、カットの時に必ず出る。1933 年創業のブランジェ浅野屋でも、その端材は長らく廃棄されていました。
それが 2025 年、第一弾のペールエールで姿を変え、2026 年 7 月 10 日、第二弾のヴァイツェンとして帰ってきました。名前は「Bread Weizen(ブレッド ヴァイツェン)」。
浅野屋、ベアレン醸造所 (岩手県盛岡市)、仲介の三菱食品 — 三者で回した白ビールです。
浅野屋の端材、約 5kg。これを砕いてパン粉にし、冷凍状態で盛岡へ送る。醸造所では 2,500L のタンクに投入し、ヴァイツェンに変わる。仕上がりは 6,500 缶 (350ml)。
約 5kg は、およそ 1 週間分の端材にあたります。東京で捨てられていたはずのパン粉が、盛岡で 2,500L のビールになり、自由が丘の Trainchi D棟に戻ってくる。
パン粉を使うため、酒税法上の分類は「発泡酒」。醸造の現場では、砕いたパンによる目詰まりを避けるため、使用量を慎重に決めた、と Always Love Beer は伝えています。
バナナとクローブが香る、無濾過の白
ドイツスタイルのヴァイツェン、酵母入りの無濾過。アルコール度数は 5.0%。号外NET の Chikuwa さんは「ヴァイツェンならではの華やかでフルーティーな香りが鼻腔をくすぐる。後味すっきりで夏向き」と書いています。
バナナやクローブを思わせる香りで、苦味はほとんどなし。焼いたパンを入れているため「コクや香ばしい風味が出ている」と製造側は説明します。
浅野屋 執行役員の齋藤綾子さんは「癖がなくてすごく飲みやすい」とコメント。ベアレン醸造所の嶌田洋一さん (代表) はコラボを引き受けた理由を「パンもビールも麦と水と酵母から作られている」と語り、「ぜひ多くの方に飲んでいただき、アップサイクルを広めていけたら」と話しています。
昼と夜、同じカウンター
Trainchi D棟の浅野屋自由が丘店は、8時30分〜20時に営業しています。昼、ミルクフランスが並ぶ、あのカウンター。
夜になると、姿が変わります。木曜〜土曜の 18時30分〜24時、店の一角が「YORUNOYA」というバーとして開く。Bread Weizen のグラスが受けられるのは、この時間帯です。
同じ木のカウンターで、昼はパン、夜はビール。両方の共通点は、麦と水と酵母、そしてこの店の端材です。
缶が買える店、グラスが飲める店
混同しやすい点を整理します。
- 缶 (350ml、495円) を買えるのは、軽井沢旧道本店とルミネ横浜店のみ
- グラスで飲めるのは、軽井沢旧道本店・軽井沢千住博美術館店・さいたま新都心店・自由が丘店の 4 店
自由が丘店に缶販売はありません。YORUNOYA の時間帯にグラスで、という入り口になります。木曜〜土曜、18時30分以降。それ以外の曜日・時間帯は、昼のパンの Trainchi D棟に戻ります。
7 月 9 日には、この自由が丘店で試飲会が開かれました。翌 10 日から、期間限定で発売開始。限定 6,500 缶です。
木曜の夜、あのカウンターで
昼、ミルクフランスを買いに立ち寄る、あのカウンター。夜、同じ席で待っているのは、盛岡で発酵して戻ってきた白ビールです。バナナの香りがして、苦味はない一杯。
麦の旅の話をつまみに、一杯だけ。編集部は、次の木曜、Trainchi D棟の夜のカウンターに座ってみます。