使い終わった油を、街で集める ─ 自由が丘が都の「東京油田」先行モデルに
使い終わった食用油を街で集める「自由が丘×東京油田プロジェクト」が、10月4日(日)にミューズスクエアでキックオフ。都はこの取組を、プロジェクトの「先行モデル」と位置付けています。
新しい建物が迎えた、油の話
駅前の再開発で生まれた複合施設、ミューズスクエア。9月17日のオープンから半月あまりで開かれたのは、台所の油をめぐる行事でした。
10月4日(日)の午前11時10分から11時50分まで。4階ホールでの、東京都の「東京油田プロジェクト」のキックオフイベントです。関係者のあいさつと取組の紹介があり、「東京油田じょうご」の使い方や、ミューズスクエアのマンション部分で新たに始める回収の方法も紹介されました。関係者によるフォトセッションも行われました。都は翌10月5日に開催を報告しています。
真新しいホールで、使い終わった油の話をする。少し意外な組み合わせです。
主役は、地元の商店街
都の発表は、ミューズスクエアの再開発のまちづくりが地域の人たちを主体に進められてきたことに触れ、油の回収もその流れの中に置いています。
主体は自由が丘商店街振興組合。そこに目黒区都市再生推進法人、駅前再開発関係企業、回収や国内SAFプラント計画の検討を進める企業、行政が連携して、まち全体で油を集める。この形を都は「まさに『東京油田プロジェクト』の先行モデル」と書きました。
参加者は9人。目黒区長、東京都環境局長、自由が丘商店街振興組合の理事長に、ジェイ・スピリットの代表取締役社長、ヒューリックの執行役員開発事業第一部長、鹿島建設の専務執行役員開発事業本部長、白井エコセンターの取締役会長、吉川油脂の代表取締役、ENEOSのSAF事業部長。区と都と商店街と、いくつもの企業。台所の油ひとつで、これだけの顔ぶれがそろいました。
油は、空を飛ぶ燃料に
家庭に眠っている使用済みの油は、持続可能な航空燃料(SAF)にもなる資源。都はそう位置付けて、9月25日にプロジェクトを始めました。特設ホームページと普及啓発動画をつくり、油をペットボトルなどに移し替えるための「東京油田じょうご」は、区市町村の回収所や東京都虹の下水道館などで配布するとしています。
10月5日から25日までは、使用済み食用油を持ち込んでアンケートに答えると東京ポイント100ポイントがもらえるキャンペーンもあります。会場はスーパー「ライフ」の都内5店舗で、1人1日1回、合計3回まで。ただし5店舗は調布、世田谷区南烏山、中野、府中の2店で、自由が丘の店は入っていません。
自由が丘から、都内各地へ
自由が丘では商店街と駅前再開発マンションなどが一体になり、身近な場所に回収拠点を設ける、と都は書いています。目指すのは、住民が日常の中で無理なく参加できる仕組みです。
都は自由が丘の取組を起点に、このプロジェクトを都内の各地域へ広げていくとしています。
ただ、都の発表には自由が丘の回収拠点の具体的な場所や受付時間は書かれていません。ここはまだ、知らせを待つ段階です。
回収場所の知らせを待って
ミューズスクエアは、建物として街に加わったばかり。その中で始まるのは、油を集めるという、毎日の暮らしに近い仕組みです。回収場所の知らせが出たら、編集部はそれを確かめに歩いてきます。