「小麦を減らして白餡を入れる」— 横浜元町のパウンドケーキ、9月17日ミューズスクエア開業
横浜元町の一角で40年余り、パウンドケーキを焼き続けてきた店がある。その7店舗目が、9月17日、自由が丘ミューズスクエアの1階に開く。小麦粉を減らして、代わりに白いんげんの白餡を練り込む — 羊羹のような食感を目指した独自製法が、街に新しい甘さをひとつ加える。
白餡でしっとりさせる、パウンドケーキという発明
パブロフのパウンドケーキは、小麦粉を最小限に抑え、代わりに白いんげんの白餡を加える。目指した食感は、羊羹のようにしっとりとなめらか。粉を減らして餡を練り込む — 洋菓子の設計図に和菓子の一行を差し込んだような発想だ。
甘みは砂糖ひとつではない。メープルシュガー、はちみつ、水あめを含む4種以上を使い分ける。バターはグラスフェッドバターのみ、マーガリンやトランス脂肪酸は使わない。小麦は国産、卵は鮮度重視、塩は沖縄の「ぬちまーす」。素材の一行一行が、店の姿勢そのものになっている。
店名は、パブロフの犬の実験にちなむ。一度味わった甘い香りを、口の中がふわりと覚えている — そんなケーキを、という意味だ。
元町から7店舗目、自由が丘限定の「パレ・ド・パブロフ」
株式会社パブロフは1981年設立。横浜元町に本店を構え、GINZA SIX、虎ノ門、六本木、新横浜、赤坂と6店舗を展開してきた。自由が丘店は同社にとって初めての「スイーツ街」への出店になる。同じ日にミューズスクエアが開業し、1階には自由が丘モンブラン、ピエール マルコリーニ、VANILLABEANS などが並ぶ。街のスイーツ地図が、この一日でまとめて更新される。
看板は限定メニュー「パレ・ド・パブロフ」。4種の生パウンドケーキ、ケーク・サレ2種、ハーフサイズのフレンチトースト、季節のミニパフェ、ミニャルディーズが1皿に並び、紅茶・ハーブティー・コーヒーを好きなだけ楽しめる「ティーフリー」が付く。店のレパートリーが、ひと皿にひととおり乗る構成だ。
自由が丘店限定のブレンド茶は、スパークリングワインを思わせる華やかな香りに、ピーチやベリーを重ねる。季節メニューには、旬のフルーツを主役にした「パフェセゾン」、黒富士農場のオーガニック卵で焼くプリンを使った「プリンアラモード」も控える。姉妹ブランドの「ミセスパブロフベーカリー」も併設、通常より小さなサイズのパンを揃える。
パリ5区で覚えた製法が、白餡と出会う
シェフド・パティシエは近藤康和。1990年に渡仏し、パリ5区の「ジェラール・ミュロ」で日本人初のシェフパティシエとして働いた。パリコレのスイーツも手がけ、帰国後は複数のホテルを経て現職に就く。パリの中心で焼いた菓子と、日本の白いんげんの餡 — 一見遠い2つが、パウンドケーキという型の中で出会っている。
オープニングキャンペーンとして、9月17日と18日の2日間、店内で会計した先着100名に「パブロフ パウンドケーキ2個セット」がプレゼントされる。
9月17日、街にひとつ、甘い香りが増える
小麦を減らして、白餡を足す。駅正面口から徒歩1分の1階に、その一行の設計図が、パウンドケーキになって並ぶ。9月17日、自由が丘の甘い一角に、新しい一店が加わる。
この記事に出てきた店
- パティスリー パブロフ 自由が丘店 公式サイト
営業時間や定休日は変わることがあります。おでかけ前に各店の情報をご確認ください。