アクタスが家具店を出さなかった114坪 — 植物とコーヒーで、9月17日開業
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アクタスが家具店を出さなかった114坪 — 植物とコーヒーで、9月17日開業

ミューズスクエア3階、114坪。アクタスが「家具のない店」を開いた。9月17日オープン『NODERIUM/SØHOLM CAFE 自由が丘』は植物ショップと北欧カフェの融合形態で、コーヒー豆は自由が丘の焙煎所から仕入れる。

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家具店ではなく、植物とカフェで114坪

9月17日、ミューズスクエア3階に『NODERIUM/SØHOLM CAFE 自由が丘』が開いた。総面積376.86㎡、約114坪。駅から徒歩1分の位置に、アクタスが構えた新業態だ。

内訳は、インテリアグリーンショップ『NODERIUM(ノードリウム)』が約55坪、北欧デザインのカフェ『SØHOLM CAFE(スーホルムカフェ)』が約59坪。営業は10時から20時。テーマは「植物と食がつなぐ、みんなの庭」。

プレスリリースで公開された NODERIUM/SØHOLM CAFE 店内の完成予想図。天井と床の観葉植物、大型の植栽ポット、テーブル席とカウンター席が並ぶ
プレスリリースで公開された店内の完成予想図。植物とカフェ席がシームレスに配置される 画像引用: 株式会社アクタス/PR TIMES

ここで少し立ち止まってみたい。アクタスの名前を聞いて多くの人が思い浮かべるのは、北欧テイストの家具店だ。でも、この店に家具フルラインの売場は入っていない。114坪の内訳は、植物とカフェ。家具ではない。

「家具が欲しくなる時間」を売る

商業施設ニュース系の記事は、この新業態を「家具店を出さず、家具が欲しくなる時間を売る」と表現している。家具の購入頻度は低い。一方、植物やコーヒーなら日常的な接点をつくれる ── そういう発想だ。

売場ではなく、家具のある暮らしを想像させる時間を提供する場所。自由が丘は生活者と目的来街者が重なる商圏で、日常利用のカフェと目的購買になりやすい植物を組み合わせる意味がある立地、という位置づけだ。都市型商業施設に対する新しい出店モデルになる、とも。

なんとなく、腑に落ちる。街を歩いていて、家具屋にふらっと入る回数と、カフェに入る回数を比べたら、後者のほうがずっと多い。

植物側 ── NODERIUMは2014年から

NODERIUMは新しいブランドではない。2014年からアクタス内で展開してきたインテリアグリーンブランドで、バイヤーが「インテリア性の高さ」「育てやすさ」を基準に観葉植物を選定し、ハイドロカルチャー(水耕栽培)中心に扱ってきた。それが今回、自由が丘で独立した売場を持つ。

オープンを記念して、盆栽園『明松園(めいしょうえん)』のモダン盆栽と、ベルギー発の花器ブランド『Henry Dean(ヘンリーディーン)』のデッドストックフラワーベースが並ぶ。

カフェ側 ── 豆は自由が丘の焙煎所から

SØHOLM CAFEは2005年に立ち上げた北欧デザインのカフェブランド。ここで使うコーヒー豆は、自由が丘出身者らが2023年に立ち上げた自由が丘の焙煎所『JIYUGAOKA ROASTERY』のものだ。

これは、少し面白い構造だと思う。カフェブランドが自由が丘に出店するにあたって、地元の焙煎所の豆を選んだ。街の外から来たブランドが、街の中の焙煎所と組んで、街の中で提供する。

メニューには、毎日店内で焼き上げる『自家製フォカッチャサンド』や、アイスをのせたデニッシュにメープルシロップをかける『アフォガートデニッシュ』が並ぶ。朝から夜へと移ろぐ自然光に合わせて照明が変化する仕組みも組み込まれている。

プレスリリースで公開された自家製フォカッチャサンドの一皿。焼き目のついたフォカッチャに具材を挟み、白い紙皿に盛られている
プレスリリースで公開された自家製フォカッチャサンドの一皿 画像引用: 株式会社アクタス/PR TIMES

家具屋のロゴを掲げずに114坪を構えるという判断は、家具店の話ではなく、街との接点の話だ。植物を1鉢、コーヒーを1杯。そういう小さな買い物の積み重ねが、いつか家具の話につながる ── そう読んでみると、この店の位置づけは素直に見えてくる。

次に3階に上がる時

10月、11月と季節が変わって、営業時間の終わり近く、照明が夜の設定に切り替わる時間帯にどんな空気になっているのか。次にミューズスクエアに寄る時、3階までエスカレーターで上がってみようと思う。

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