奥沢5-24-2、月火が休む扉 — イレールビス自由が丘、姉妹店の系譜と裏通り
自由が丘の南口から歩き始めると、道は少しずつ静かになっていく。奥沢5-24-2、両駅のちょうど中間に、月火は休む扉がある。イレールビス自由が丘。
南口から歩き始める
自由が丘の南口を出て、奥沢の方角へ歩き始める。マリ・クレール通りの賑わいはすぐ後ろに置いていく。数分歩くと、道は少しずつ静かになっていく。
奥沢5-24-2。自由が丘駅南口から徒歩4分、奥沢駅からも徒歩4分。両駅のちょうど中間の距離にある。どちらの改札からも、まっすぐ向かえる場所ではない。裏通り、と自ら書いている店の言い方が、いちばん近い。
扉には、月曜と火曜、休みますと書かれている。週のうち5日だけ、開いている。
姉妹店の系譜と、独立した「パリの日常」
イレールビス自由が丘は、イレール人形町の姉妹店。公式発信でも報道でも、そう記されている。
姉妹店のイレール人形町は、島田哲也シェフが2013年に開いたビストロ。恵比寿の店で15年以上料理を作り続けてきたシェフが、「もっと気軽に楽しめる料理を、親しみやすい環境で提供したい」という想いで人形町に店を構えた、と報道にある。島田シェフはパリの三つ星レストランで修行した、とも書かれている。
自由が丘店は、その系譜を受けて、また少し違う空気で置かれている。店のテーマは「パリの日常」、と商店街振興組合の紹介ページに一行ある。「ビストロでワインを片手におしゃべりを楽しむ大人の集まる場所」。店を運営しているのは女性シェフ、と同じページに書かれている。名前までは、公式発信では触れられていない。
姉妹店のことを1文で書けば、パリの三つ星で修行した島田シェフが人形町で開いたビストロ。自由が丘店のことを1文で書けば、その姉妹店として、女性シェフが「パリの日常」を裏通りに置いた店。同じ看板の下で、二つの店の距離感が、少しだけ違う。
自然派ワイン10種と、パテ・ド・カンパーニュ
ワインの並びは、自然派を中心に、スパークリング、白、赤、オレンジ、ロゼ、甘口。グラスで常時10種類以上、と公式に書かれている。
料理は、スパイスとハーブをふんだんに使ったビストロ料理。看板料理としてパテ・ド・カンパーニュ、子羊のトマト煮込み・クスクス、ウフ・マヨネーズの名前が並ぶ。平日ディナーは「ワインに合わせたオードブル中心メニュー」、小皿から骨太のビストロメニューまで幅広い。
席数は18。カウンター4席、テーブル14席、6人用の個室が一つ。ランチは約2,000円、ディナーは約5,000円の価格帯。テラス席はペット同伴可、ただし要予約。
月火が休む、週5日の営業
営業時間はこう並ぶ。水曜から金曜、祝前日は17:00から22:00。土曜は12:00から22:00。日曜と祝日は12:00から21:00。定休は月曜と火曜。
商店街振興組合の紹介では、もう少し細かく分かれている。ランチは水・金〜日の12:00〜15:00、アペロは土日祝の15:00〜17:00、ディナーは木〜土の17:00〜22:00、日祝の17:00〜21:00。週の前半に扉が閉まって、後半にゆっくり開いていく。土日は昼から夜まで、一日中、静かに続く。
月火が休む週5日の扉が、奥沢5-24-2に静かに置かれている、というのが、いちばん静かな事実だ。
また、月火を避けた夕方に
裏通りに、月火は休む扉がある。姉妹店の系譜を受けて、女性シェフが「パリの日常」を置いた18席。自然派ワインが10種以上、カウンター越しにグラスが並んでいる。
訪れる前に、一本の電話を。公式サイトに番号が載っている。テラスで犬と一緒に、を考えているなら、その一本は、なおのこと。
教えたい気持ちと、教えたくない気持ちが、半分ずつ。
また、月火を避けた夕方の光の時間に、ワインを一杯だけ頼みに行こうと思う。
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