1階の扉と、創業当時から変わらないパンケーキと、テラスに犬
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飲食 読 2分

1階の扉と、創業当時から変わらないパンケーキと、テラスに犬

目黒区自由が丘2-9-23、ラポール自由が丘の1階に扉がある。Instagram公式プロフィールに「since 1977」と掲げる、イタリアン カスタネット。

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1階の扉

目黒区自由が丘2-9-23、ラポール自由が丘の1階に扉がある。Instagram公式プロフィールには「since 1977」とだけある。イタリアン カスタネット。

favyの店舗ページには「自由が丘で一番の老舗」と紹介されている。営業時間は月から日まで11:00から23:30、食事は11:30から、ラストオーダーは22:30。Instagram公式プロフィールには「年中無休で営業しております」と添えられている。日を選ばず、毎日、同じ場所で扉が開いている、という一行。

緑に囲まれた席

favyの店舗紹介には、店内の様子について一行がある。「都会の中のオアシス。緑に囲まれたゆったりとした雰囲気」。

自由が丘の駅から少し歩いて、ラポール自由が丘の1階まで来て、扉を開ける。その先に、緑に囲まれた席があると、店側の言葉で書かれている。都会の中のオアシス、という表現は、店が自ら選んだ言葉として残っている。

メニューの並び

favyに並ぶメニューの一つ、ペペロンチーノが920円。「シェフ自慢の手作りイタリアン」の一行が添えられている。

favyの店舗情報の価格帯には、ディナー1,000円から4,000円まで、と記される。日常の食事の域を大きく超えない幅。特別な日のためだけの店ではなく、毎日そこで扉が開いている店の価格として、そこに置かれている。

kinarinoの「老若男女の【地元民】に長く愛される喫茶・カフェ〈7選〉」の中にも、カスタネットの名前がある。長く愛される、と記される一軒。7つ並んだうちの、1つ。

「創業当時から変わらない」パンケーキ

favyのお知らせページに、一つの記述がある。「創業当時から変わらない味」のパンケーキ。同じ告知には、サンケイスポーツ新聞のコーナーに掲載された旨も残っている。

イタリアンの店で、パンケーキ。少しちぐはぐな組み合わせに見えるけれど、名物としてずっと続いている。favyのお知らせの別の頁には、お肉のメニューについて「今日も大好評でした」と店側が書き残した一行もある。パンケーキと、イタリアンの肉料理。同じ厨房から、両方が出ていく。

テラスの犬

テラスと店内一部で、犬が同席できる。

favyのお知らせページには、こう記された一日がある。「本日が天候に恵まれ、店内テラス共にほぼ満席、大盛況」。同じ頁には「ご宴会の予約も通常通り承っております」と続く。晴れた日にテラスがほぼ埋まっている、と店側の言葉で残っている一行。

同じテーブルの向こうに、創業当時から変わらないというパンケーキ。テラスに、犬。緑に囲まれた席と、年中無休の扉。並列されているものの時間軸は、少しずつ違う。それが一軒の中で、静かに揃っている。

また、1階の扉の前を通る日に

Instagramのプロフィールには「since 1977」とだけある。favyに残るのは「自由が丘で一番の老舗」の一行。それ以上の饒舌はない。

扉の向こうには、変わらないものたちがいくつかある。「創業当時から変わらない」パンケーキ。テラスに同席できる犬。都会の中のオアシス、と店側が書いた緑の席。年中無休で開く扉。それぞれの時間の長さは違うのに、同じ一つの空間に収まっている。

教えたい気持ちと、教えたくない気持ちが、半分ずつ。また、1階の扉の前を通る日に、今度は中で座ろうと思う。