百年を越えてきた家具を、店内の工房で直す ─ 緑が丘・パンカーダ
画像はイメージです。 Photo: cottonbro studio / Pexels (Pexels Free License)
街並み 読 2分

百年を越えてきた家具を、店内の工房で直す ─ 緑が丘・パンカーダ

自由が丘グリーンロード沿い、緑が丘2丁目のアンティーク家具店「パンカーダ」。店内の工房では、一人の修復士が一点の家具を最初から最後まで受け持ち、別のスタッフの最終チェックを経て送り出す。

#hidden-gem#lifestyle#antique#midorigaoka

グリーンロード沿いの1階

自由が丘グリーンロード沿い。緑が丘2丁目の建物の1階に、アンティーク家具の店「パンカーダ」がある。

店のなかに、工房がある。

先に、近い日のお知らせを。公式サイトによれば、10月25日(日)はクローズ (2026年10月12日確認)。営業時間は2025年5月から11時〜17時で、水曜定休、ほかに不定休がある。

ガラス扉の向こうに照明の灯った店内と木製家具が見える店舗入口。手前はタイル敷きで、扉の左右に壁付けの照明と鉢植えが置かれている。
パンカーダ公式サイトの紹介ページに掲載された店舗入口の写真。画像: パンカーダ / 公式サイト

一人が、一点を

公式サイトの紹介では、パンカーダは店内に工房を併設し、経験を積んだ専任の修復士が、一つ一つの家具を一貫して修復している。一人が一つのアイテムを最初から最後まで担当する。仕上がると、別のスタッフが最終チェックをして、それから納品。

一人。一点。最後に、もう一人の目。

修復とは、その家具が本来あるべき姿に戻すこと。店は、そう定義している。

板張りの壁一面に、オレンジ色のクランプや工具が掛けられた作業場の一角。
パンカーダ公式サイトの修復工房ページに掲載された作業場の写真。画像: パンカーダ / 公式サイト

フレンチポリッシュと、ワックス

修復工房のページには、手がける作業が5つ挙がっている。

塗装は基本的にフレンチポリッシュとワックスで仕上げる。ラッカーやウレタンの仕上げではない。テーブルやイスのぐらつきといった、構造の修理。ブックケースやキャビネットの扉の、たてつけの調整。イスの座面の張替え。それから、キズの補修。

最後の一つには但し書きが付いている。元々のコンディションによっては、キズや染みが残ることもある、と。

座面を外した木の椅子の上で、両手が交差させた帯状の布テープを押さえている。下にはスプリングが見える。
パンカーダ公式サイトの修復工房ページに掲載された、椅子の座面の張替え作業の写真。画像: パンカーダ / 公式サイト

何代にもわたって

英国をはじめとするヨーロッパのアンティーク家具は、最初から「何代にもわたって、長く使えるように」という考えのもとに作られている。店のページはそう書く。使いこまれ、ときにはメンテナンスを経て、いまに受け継がれてきた家具だ、と。

修復の技術は国によって違い、工房によっても違う。英国なら英国、イタリアならイタリア。何度も修復を経てきた家具は、その修復の伝統と奥深さまで受け継いでいる、とも書かれている。

扱うのは、1800年代後半から1900年代初頭を中心にしたヨーロッパのアンティーク家具、照明、ステンドグラスと小物。100年を超えた”ほんもののアンティーク”が中心だという。LAPADA(英国美術骨董協会)とCINOA(世界的美術骨董協会)の正規メンバーでもある。

店内の工房で手を入れられた一点も、その長い受け継ぎの列に加わっていく。

柿の木坂から

2013年1月の自由が丘経済新聞によれば、パンカーダは前年12月23日に開業した。2008年から目黒・柿の木坂にショールームを置いていたが、「大人の街・自由が丘でクラシカルアンティークを紹介したい」と移転を決めた、と同紙は伝えている。出店場所は自由が丘グリーンロード沿いの路面店で、同紙は場所を「自由が丘北口」と書いている。

柿の木坂から、グリーンロードへ。それから13年あまり。現在の公式の住所は、目黒区緑が丘2-5-13 ハイライフ自由が丘1階。

扉を開ける前に

公式サイトには、来店前の案内も載っている。納品や骨董市への出店で店を空けることがあり、来店の前に一報があると確実だという。在庫の一部は倉庫にあって、自由が丘の店頭にすべての品があるわけではない。見たい品が決まっているときは前もって問い合わせを、とある。

扉を開ける前に、まず一報を。