「先週の街角で、いくつ扉が開いたか — 9月17日の4テナント発表」
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「先週の街角で、いくつ扉が開いたか — 9月17日の4テナント発表」

3日後の9月17日、自由が丘ミューズスクエアが開業する。過去7日で公式発表された4テナントを、1階から4階まで順に。リネン、生活雑貨、家具、中華。

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月曜の朝、先週分のプレスリリースを並べ直してみる。9月8日から今日までの7日間で、9月17日にミューズスクエアで開くテナントの名前が、あと4つ届いていた。1階に1つ、3階に2つ、4階に1つ。リネン、生活雑貨、家具、中華。カテゴリはばらばらで、フロアも縦にばらけている。共通しているのは、開業日がすべて同じ木曜日という一点だけ。

東急東横線と大井町線が交わる自由が丘駅前、1丁目29番。あと3日で扉が開く。街の一週間を、フロア順に上っていく。

1階、リネンと器の色

1階に入るのは、LOISIR (ロワズィール)。株式会社ビギ (1970年創業) が企画・製造・卸売を行うブランドで、「上質なリネンがベース。天然素材の心地よさにデザイン性を重ねた大人のためのスタンダード」を掲げる。営業時間は10:00から20:00。

このリリースには、色の名前が多い。定番のTurkish (ターキッシュ) に加えて、LOISIRの展開では初めてのカラー scintillant (サンティヤン) が並ぶ。陶芸家・鈴木麻起子さんの器ブランド〈La Maison de Vent ラ・メゾン・デ・ヴォン〉とのコラボレーションアイテムも用意される。BROWN’S CAFÉ&BEANSと組んだコーヒーをテーマにした器は、Kitty Smile CUPとHOTEL BLEND CUPが各5,280円、コーヒーが各1,836円。

開業当日の夕方には、LOISIRデザイナー前田氏が17時から20時にかけて在店予定。同じ時間帯、エジプト塩食堂のスペシャルドリンクも提供される。5万円以上 (税込) を購入した人には、LOISIRのアーカイブ生地を使った限定トートバッグが渡される。担当者のコメントに「猫とまったり過ごす時間にぴったりな、フルーティーで明るく、ちょっぴりビターなコクのある味わい」とあった。コーヒーの表現なのだけれど、店全体の温度感もこのあたりに近い。

3階、数値で見るハンズ

プレスリリースで公開されたハンズ自由が丘店の店内。緑のHANDSサインが正面に見える
プレスリリースで公開されたハンズ自由が丘店の店内。緑のHANDSサインが正面に見える。出典: 株式会社ハンズ / PR TIMES

同じフロアに2つ入るうちの1つ、ハンズ自由が丘店。3階、店舗面積は約482平方メートル。ハンズグループの総店舗数は、この店で101店舗になる。数字が続く。

主力はヘルス&ビューティとステーショナリー。ハウスウェア、バッグ、バラエティも扱う。季節の保湿グッズ、医療機器ウェア「HANDS RECOVERY WEAR」、ギフト商品が並ぶ。オープン記念のハンズクラブ基準ポイント10倍キャンペーンは9月24日まで。コスメ名入れサービスは220円、新ギフトラッピングは300円と100円。数字の細部まで、リリースには揃っている。

担当者コメントで挙げられているのは、日常のお買い物・ご褒美・大切な人への贈り物という3つの視点。101店舗目という節目の言葉かと構えたけれど、意外に淡々としていた。「毎日でも通いたくなる店舗を目指す」というくだりに、駅前1分の立地への視線が乗っている。

3階、edit — 名前より先に、コンセプトが届く

プレスリリースで公開された edit の空間イメージ。テラコッタ色のロングソファと木製シェルフ、フロアランプ
プレスリリースで公開された edit の空間イメージ。テラコッタ色のロングソファと木製シェルフが並ぶ。出典: 株式会社リビングハウス / PR TIMES

同じ3階のもう1軒は、edit。リビングハウスと、同グループのSEMPRE DESIGN (本社: 東京都世田谷区) が、初めて一つの店舗として融合する試み。リビングハウス自体は全国に39店舗、年間約35,000組のインテリア相談実績を持つが、この新業態では「あえてそのテイストの幅を絞る」と説明されている。

軸は3つ。北欧の名作、リビングハウスの遊び心のあるプロダクト、職人の手仕事。この3つに集中して、一つひとつを深く掘り下げる、と。ブランドやジャンルで区切らず、異なるものが自然に隣り合う空間で「自分だけの組み合わせ」を見つける体験を提案する、と続く。

店名 edit の意味は、リリースには明示されていない。ただ、代表取締役社長・北村甲介氏のコメントが1文だけ添えられていた。「ふらっと立ち寄って、何度も足を運びたくなるーーー。そんなかけがえのない場所をつくります」。伸ばし棒の3本が、店名 edit の余白と呼応する。

4階、香華園 — 総料理長の名が最初に来る

プレスリリースで公開された香華園の店内。円卓と壁沿いのカウンター席、青と白の花柄チェア
プレスリリースで公開された香華園の店内。円卓と壁沿いのカウンター席が並ぶ。出典: 株式会社フォーシーズ / PR TIMES

4階、中華料理の香華園。運営は株式会社フォーシーズ (本社: 東京都港区南青山、代表取締役会長兼CEO・淺野幸子)。ミューズスクエア内で1軒の中華料理店として入る。席数は48。

このリリースは、他の3つと少し違う。まず名前が出るのが、店ではなく総料理長。木村治郎。国内外の料理コンクールで数々の受賞歴を持ち、フォーシーズの中華部門総料理長を務める。この人が全メニューを考案した、と冒頭近くに書かれている。

看板メニューとして挙げられているのは、自家製ラー油や四川省産豆板醤を用いた「四川式 土鍋麻婆豆腐」と、「具沢山五目あんかけ焼きそば」の2品。昼はランチメニュー、夜は一品料理とコース。48席という数は、駅前ビルの中華としては控えめな部類。厳選した食材と巧みな技法で、と繰り返し書かれるあたりに、この店が売り込みたい輪郭が見える。

4つの扉、同じ日

1階のリネンと器。3階の生活雑貨。同じ3階の家具の融合業態。4階の中華。カテゴリも売り方も違うが、開くのは同じ木曜日。過去7日間で公式発表された4つの名前を、駅前のビルは静かに1階から4階まで縦に配置している。

残り3日。今日までに手元へ並んだ4つのリリースを、1階から4階に配置してみた。あと数枚、間に合うリリースが届く可能性もある。月曜の朝、リリースの束をもう一度机の端に寄せて、水曜日にまた並べ直そうと思う。

同じ日に、4つの扉が開く。