「対面と店内加工で5割」──明治屋、自由が丘ミューズスクエアB1Fに初出店
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飲食 自由が丘ミューズスクエア B1F 読 2分

「対面と店内加工で5割」──明治屋、自由が丘ミューズスクエアB1Fに初出店

7 月に「明治屋とハンズが同日入る」と伝えた自由が丘ミューズスクエアの続報。 9 月 17 日、B1F に開いた「明治屋自由が丘ストアー」は、対面と店内加工で 売上の 5 割を狙う設計だった。街の食のありようが、少し変わろうとしている。

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「対面 5 割」という設計思想

9 月 17 日、自由が丘ミューズスクエアが開業。B1F に降りると、明治屋自由が丘ストアーの売場が広がる。売場面積は約 217 坪 (約 717 m²)、取扱品目は約 6,880 種。数字だけを並べれば「超高質スーパーマーケット」の標準形態。ただし、この店の設計はもう少し別のところにある。

MEIDI-YA 看板が掲げられた自由が丘ストアー入口部分の店内。惣菜ケースと売場の照明が写る
プレスリリースで公開された明治屋自由が丘ストアーの店内。MEIDI-YA 看板の下に売場が広がる 画像引用: 株式会社明治屋/atpress

精肉、鮮魚、青果の生鮮 3 部門で、売上高構成比 50% 程度を狙う。同社の一番店・広尾ストアーが 55% に達しており、それに近い水準を目指す設計。加工食品や日配品が主役の一般的なスーパーとは、売場の重心が違う。

対面カウンターと店内加工でその 5 割を積み上げる。バイヤーが芝浦市場で黒毛和牛 A5 ランクの雌牛を 1 頭丸ごと仕入れ、市場の冷蔵庫で約 2 週間、枝肉のまま熟成させたのちに店へ運ぶ。対面販売の場で量も切り方も選べる。青果は大田市場から毎朝配送、鮮魚は豊洲市場から仕入れて店内で処理。

デリカは辰巳セントラルキッチン (2024 年開設) からのアウト供給に切り分けた。生鮮に経営資源を集中させる判断。

「ベーカリーとスイーツの街」への配慮

明治屋自身が、自由が丘を「ベーカリーとスイーツの街」と位置づけている。オープン時のリリースにその一節があった。地域性を活かし、トラディショナルな店作りで「ワンランクアップのより豊かな食生活」を求める世代へ商品とサービスを提供する、という。

そのうえでの品揃えの選抜。ベーカリーはデリベイク明治屋、メゾンカイザー、ヨシナカブレッド。スイーツは約 820 種の中に、ダンデライオン・チョコレート、Taisuke Endo、新宿高野。1929 年創業の米菓専門店「もち吉」の商品は、直営店以外では初となる常設販売として明治屋 7 店舗で扱う。

自前で作るのではなく、街ですでに名前の通っているブランドを選んで並べる。「ベーカリーとスイーツの街」で新規参入する側の距離の取り方が、この品揃えに現れている。

ワインカウンターの人

ワイン・リカーの約 615 種の売場に、試飲カウンターが置かれた。ソムリエやチーズプロフェッショナルの有資格者が配置されている。

明治屋自由が丘ストアーのワイン売場。両側に酒瓶の棚が並び、通路の奥に人影
プレスリリースで公開されたワイン売場。両側の棚に酒類が並び、奥に試飲カウンターが置かれる 画像引用: 株式会社明治屋/atpress

「おもてなし ホスピタリティー」を店のコンセプトに掲げる、と業界紙は伝える。対面カウンターの向こう側に人が立つ、というのは、単なる販売形態の話ではない。売場の 5 割を対面と店内加工で組む数字の設計は、その分だけ人が売場に立つ、ということ。

ホイップるん×マイ坊や、200 セット

開業日、200 セット限定の記念バッグが用意された。税込 2,160 円。自由が丘のキャラクター「ホイップるん」と、明治屋のキャラクター「マイ坊や」がコラボしたバッグに、ジャムと推奨品を詰め合わせた構成。

明治屋自由が丘ストアー開業記念のオープン記念お楽しみセット。限定バッグと詰め合わせ商品が並ぶ
プレスリリースで公開された 200 セット限定の記念お楽しみセット。ホイップるん×マイ坊やコラボの限定バッグに、ジャムなど推奨品が詰め合わされている 画像引用: 株式会社明治屋/atpress

自由が丘のキャラクターに手を伸ばす。街の側から見ると小さな目配せ。ミューズスクエアの中で、街のキャラクターが明治屋のキャラクターと隣に並んだ、その 200 セット。

先行発売の商品もあった。果実実感+スーパーフルーツ マンゴー&パッションフルーツジャム (150g、税抜 380 円)、Ball&Chain のエコバッグ (税抜 5,500 円)。

街の日常が食インフラを持った

明治屋にとって、自由が丘は初出店。過去の出店には恵比寿、高輪などがある。周辺にはピーコックや成城石井が集積する売場で、生鮮の対面販売を差別化軸に置く。二子玉川店 (南西約 4 km) への影響は若干見込む、と業界紙は伝えていた。

チェーンスーパーが 1 軒増えた、という話ではない。対面 5 割の設計、2 週間の枝肉熟成、6,880 品目、ソムリエの立つカウンター、街のキャラクターと重ねた 200 セット。9 月 17 日、それらが駅前の B1F に一度に降りてきた。

対面カウンターで切り方を頼めるスーパーが、駅前 B1F の日常に組み込まれる。営業は毎日 10 時から 20 時まで。