「11月13日開幕、街に映画祭が来る ― こども部門は9月24日まで」
11月13日から15日の3日間、自由が丘で映画祭が初めて開かれる。長編と短編は8月15日で締め切り、残るのはこども部門の二次募集のみ。8月24日から9月24日まで、会場は9月17日開業のミューズスクエア多目的ホールが中心となる。
8月24日、二次募集の窓が開いた
自由が丘映画祭のこども部門、二次募集が8月24日から始まっている。締切は9月24日。開幕までちょうど1か月と少し、11月13日金曜日が初日となる。
長編 (60分以上) と短編 (30分未満) の応募は6月15日から8月15日で既に締め切られ、一次選考が8月16日から30日、二次選考が9月1日から14日で進む。結果通知は9月15日の予定。いま募集の窓が開いているのは「自由が丘こども映画祭部門」(15分未満) のみである。
この二次募集は単なる追加募集ではなく、街の側からの「子どもたちにも入り口を開けておきたい」という意思表示と読める。締切も選考も、一次募集の作品より後ろに設定されており、子どもの応募だけ、夏休みが終わって新学期が始まってからの時間軸で走らせている。
応募スケジュールを整理する
現在動いている募集と選考の流れは次の通り。
| 区分 | 期間 |
|---|---|
| 長編・短編 メイン募集 | 6月15日〜8月15日 (締切済) |
| 一次選考 | 8月16日〜30日 |
| 二次選考 | 9月1日〜14日 |
| 結果通知 | 9月15日 |
| こども部門 二次募集 | 8月24日〜9月24日 |
| 映画祭 本番 | 11月13日 (金) 〜 15日 (日) |
9月15日を境に「大人の枠」の選考が閉じ、「子どもの枠」の応募だけがもう9日間走る構造となる。
街の秋、扉が3枚順に開く
引いた時間軸で見ると、この映画祭は自由が丘の秋の一連の動きの中の3枚目の扉に位置する。
1枚目は9月5日と6日の熊野神社秋祭り。2枚目が9月17日、駅前のミューズスクエア開業。3枚目が11月13日、その多目的ホールを中心にした映画祭本番。
9月17日の開業から映画祭初日まで57日。新しい施設が、開いた瞬間から2か月足らずで初めての大型文化イベントを受け止める。器としての施設が街の側にどう使われるか、その最初の応答が11月の3日間となる。
映画館のない街に3日間だけ映画祭がやってくる ― という一度きりの絵ではなく、初回が終わった翌朝から「次回、街はどう映画と付き合うのか」という別の問いが始まる企画である。まず9月24日、子どもたちの応募締切から街の秋が動き出す。
「映画館のない街に、新たな映画文化を」
映画祭側の公式コンセプトは「映画館のない街に、新たな映画文化を」。映画を通じて人と人、人と街、街と文化を結びつける ― 主催の実行委員会はそう掲げる (自由が丘経済新聞・電ファミニコゲーマー各報道より)。
自由が丘駅周辺に映画館はない。いまの街に「映画を観る場所」は日常のインフラとして組み込まれていない。その空白に、器 (ミューズスクエア多目的ホール) と時間 (11月の3日間) を充てて映画文化を差し込む ― これが今回の枠組みである。
審査委員長には、ゲーム音楽の作曲家・植松伸夫氏が置かれている。『ファイナルファンタジー』シリーズで知られる作り手だ。映画祭の顔として映画監督ではなく音楽の人が立つ人選は、「作品の完成度だけでなく、製作者の視点と表現に込められた想いを重視する」という審査姿勢の宣言と読める。企画・プロデューサーは映画監督の横山翔一氏。作り手側の座組みは、映画と音楽の両方から街を巻き込む形となる。
こども審査員という仕掛け
設計にはもう1つの層がある。子どもたち自身が「こども審査員」として投票に参加し、最優秀作品を選出する。表彰は各部門の最優秀作品賞と新人賞に加え、自由が丘を舞台にした作品向けの特別賞も用意される。
作る側にも観る側にも子どもの席がある。15分未満という短さの部門を立て、応募期間も後ろにずらし、選考にも参加させる ― 一次募集で埋まらなかった枠を追加で拾いに行くというより、子どもの時間軸に合わせて別ラインで走らせる構造である。
こども部門二次募集の応募フォームは Peatix、公式サイトは jffjp.com で、問い合わせ窓口はそちらから。締切は9月24日。