2012年から自由が丘に。木の店オークヴィレッジ、青山に統合
オークヴィレッジ自由が丘は2025年2月2日(日)に閉店し、北青山の「オークヴィレッジ青山」に統合された。2012年に新宿の書店内から自由が丘へ移ってきた、飛騨高山の木工房の店だった。
メープル通りの途中、2階は美容室
自由が丘駅から二子玉川方面へまっすぐ歩き、信号をひとつ渡ると、左手に見えてくる。閑静な住宅街へ向かうメープル通りの途中。2階は美容室、お隣は歯医者さん。公式の店舗案内(2024年11月のアーカイブ)は、そんなふうに道順を書いていた。駅から徒歩約3分、2024年時点の住所は目黒区自由が丘2-15-22。
そこにあったのが「オークヴィレッジ自由が丘」だ。2024年12月1日の告知で、2025年2月2日(日)をもって閉店し、北青山の「オークヴィレッジ青山」に店舗統合することが知らされた。理由について、告知の言葉は「諸般の事情により」。それ以上の説明はない。
高山の納屋から始まった木工房
オークヴィレッジは、岐阜県高山市に本社を置く木の会社だ。創業は1974年4月。沿革によると、高山市内の農家の納屋を拠点に、国産のナラ材を使った受注生産の家具工房として立ち上がった。1976年には本拠地を清見村(現・高山市清見町)に移している。いまの事業は木製の家具・文具・玩具、漆器、木造建築の設計・施工、アロマ製品まで広がる。
自由が丘との縁は2012年から。沿革には「『オークヴィレッジ東京』が紀伊國屋書店 新宿本店内から自由が丘に移転」とある。新宿の書店の中にあった売場が、自由が丘に移ってきたわけだ。閉店の告知も「2012年の開店以来」と書いている。そこから2025年2月まで、自由が丘に店があった。
自由が丘で、何ができた店だったか
店内には定番のテーブルがすべて揃っていて、サイズや仕様を変えるセミオーダー、フルオーダー、一枚板の相談も受けていた。玩具や文具、食器などの小物もフルラインナップ。贈答用のラッピングも頼めた。大きな家具を実物で確かめる場所と、木の小物を贈答用に包んでもらう場所が、同じ店にあったことになる。
催事の場でもあった。2021年6月のBE-PALの記事は、この店で6月5日から20日まで「暮らしを彩る岐阜和傘」展が開かれると伝えている。蛇の目傘や番傘、日傘、野点傘などの一点物が並び、セミオーダー会(オンライン、要予約)も予定されていた。同じ記事は、オークヴィレッジを国産の無垢の木にこだわる飛騨高山の木工房として紹介している。木の店で、岐阜の和傘を見る催しだった。
閉店と統合、事実の整理
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業 | 1974年4月(岐阜県高山市) |
| 自由が丘へ | 2012年(「オークヴィレッジ東京」が紀伊國屋書店 新宿本店内から移転) |
| 所在地(2024年時点の公式店舗案内) | 目黒区自由が丘2-15-22、メープル通りの途中 |
| 閉店告知 | 2024年12月1日 |
| 閉店日 | 2025年2月2日(日) |
| 統合先 | オークヴィレッジ青山(港区北青山三丁目4番3号 ののあおやま1階) |
| 理由 | 告知の表現は「諸般の事情により」 |
統合先の青山店は、沿革によれば2021年に北青山の「ののあおやま」で開店した店だ。告知は2月3日以降の問い合わせ先を青山店とし、営業時間を午前11時から午後7時と案内している。自由が丘の店は閉じたが、東京の店はなくなっていない。終わったのは、メープル通りの途中で木の家具と小物に出会える、という自由が丘の中の一つの役割だ。
統合先の青山店
自由が丘の店の統合先は、北青山の「ののあおやま」1階にある。次に北青山を歩く用事ができたら、のぞいてみる。